TAKIGAHARA FESTIVAL AFTER STORIES #1

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9月18日、19日に行われた、TAKIGAHARA FESTIVAL。
滝ヶ原近隣の方をはじめ、東京など各地から大勢のお客様にご来場頂きました。この日に合わせて、外構の石畳、庭を流れる水場、そして、滝ヶ原ファームの象徴的な存在となる石窯などの制作、場内外のデコレーション、近隣の方々がつくる野菜の手配、ジビエ肉の手配、近海で採れる魚の手配など、連日イベントの準備に追われましたが、毎日気持ちの良い環境での作業は、大変充実したものでした。

台風の影響もあり、全国的に雨模様の連休でしたが、ここ滝ヶ原もイベント期間中はずっと雨。石窯を囲んで、来場者の方々が気持ち良く交流して頂く事ができなかったのはとても残念でした。ここ小松は、全国でも一二を争う降水量の多い土地。さらに、夏場はしっかりと暑い。
猛暑のなか、しとしとと降る雨のなか、こつこつと準備を重ねてきた日々を、写真を交えながら少し振り返ってみます。

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石畳と石窯

外構の制作は、滝ヶ原ファームのファシリティを一人で支えてくださっている、北陸古民家再生機構の加賀さんが、連日こつこつと作業を進めてくれました。
ここ滝ヶ原は、日本遺産にも認定された滝ヶ原石の産地。滝ヶ原石の採掘は江戸時代から続き、小松城や金沢城の石垣の一部にも使われています。その滝ヶ原石を、新たに切り出されたものではなく、もう使われなくなった廃石を近隣の方を訪ね歩いて集め、設計図などをつくらず、加賀さんのセンスで見事に形にしてくださいました。あるものを上手につかい、こつこつと形にしていく様を間近で見ることができたのも、今回のイベントの準備期間に得られた貴重な経験です。

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おいしい野菜

イベントで提供した野菜の多くは、近隣の農家、おじいちゃん、おばあちゃんがつくっている野菜でした。たまねぎ、しいたけ、金時草、かぼちゃ、なすなど、どの野菜も豊かな里山の恵みとおいしい水の味がします。毎日食べているそれらの野菜を、腕っこきの料理人がおいしく調理して、来場した皆さんと共においしく頂く。それは、私たちが一番楽しみにしていたことかもしれません。

TAKIGAHARA FARMの日常には畑があります。今回のイベントではここで採れたいくつかの野菜を振る舞いました。近隣のおじいちゃんおばあちゃんたちは、農家としては素人である私たちの大事な先生です。彼らから学ぶ土との関わり方や、マタギの知識をインストールしながら、少しずつ上手にできるようになってきました。
そしてもう一つ大事なことは、自然のリズムやサイクル。イベントの準備に追われているさなかでも、自然のサイクルは別の時間軸でやってきます。大地と呼応しながら生活する。農的な生活を通して学ぶことは、とても根源的でゆるぎない。TAKIGAHARA FESTIVALはそういった生活の延長上にあります。

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スタッフ

イベントの実現には、小松市役所をはじめ、近隣の皆様、ボランティアスタッフのみなさんなど、たくさんの方のご協力を頂きました。なかでも、小松市役所環境王国こまつ推進本部のみなさんには、宿泊地の手配や、食材の手配、当日は交通整理など、様々な形でご協力を頂きました。
近隣の野菜の手配や駐車場の手配、町内への告知のための回覧板の手配など、連日ご尽力頂いた町内会長の中出さんには、このイベントだけでなく全般において、私たちのお父さんのような存在になっています。
また、7月の第一週に行われた「SATOYAMA TRIP 」から知り合った近隣の友人たちは、だんだんその数を増やしていき、今では欠くことの出来ない家族のような存在になりました。貴重な時間を割いて、長期にわたってイベントの相談に乗ってくださったり、運営に関わってくださいました。
このイベントを通じて集まったアーティストや作家、生産者と共に、今後の出店などでの活動のイメージが固まってきました。近い将来、青山のファーマーズマーケットを中心に、滝ヶ原ファームチームとして、東京近郊の方々にもお披露目出来る機会を楽しみにしています。

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2016.10.5