梅と暮らす

みなさんこんにちは。
滝ヶ原では梅雨が明け、日が昇ってから沈むまで一日中蝉の鳴き声が響き渡っています。
夜は涼しく、雲がないため沢山の星たちをみることができます。
天の川や流れ星を見つけは、わーわーと騒ぎ首が痛くなるまでずっと上を向いています。

さて、TAKIGAHARA FARMでは今年、梅仕事に挑戦しました。

6月13日
滝ヶ原では梅雨に入る直前の頃、
ご近所のおばちゃんが「梅の木、今年とらんからー、ほしいなら獲ってええよー。」
と梅をゲットできるお声がかかったので、梅干し・梅ジュース・梅酒・梅ウイスキーに挑戦することに。
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収穫の早い青梅は飲み物用に、黄色くすこし熟したものは梅干し用になります。

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6月14日
梅は収穫したのち、ヘタ取りという作業があります。
爪楊枝を使ってひとつひとつヘタをきれいに取り除いていきます。
なかなかシンプルで根気のいる作業です。

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選別も行いながら、きれいなやつは梅干し用、傷があるモノは梅ジュース用にと。
今年は、30キロぐらいの梅をあつかいました。

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梅酒2升・梅ウイスキー2升・梅ジュース?・・・たくさん。多分17Lぐらい!
できました。

6月24日
梅干し用の梅を収穫し、またしてもヘタをとり、塩に漬け重石をのせます。13461078_1035908536505739_1476425237_o

しばらくしたら重石の重さを半分にして、梅雨が明けるのを待ちます。

7月14日
紫蘇を収穫します。20160713_163801

茎から葉をモギリ、塩で3回程もみます。3回目は梅酢で揉みます。

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紫蘇をいれ、梅干しを赤く染めます。

時は進み 7月29日
ついに梅を干すときが来ました。
滝ヶ原の梅雨明けは7月27日頃。
30日の土用の日を中日とし、干しました。

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暑くてぼくが干されそうでした。

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3時間ほどたったころ、梅をひとつひとつひっくりかえします。
木に住んでいた頃以来の久しぶりの太陽を浴びた梅干しは、赤く染まり、
いよいよ梅干しっぽくなってきました。

7月30日
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二日目。水分が飛び若干縮んでます。毎度夜はお家の中にいれてあげます。

7月31日
三日目は翌日の午前まで干しっぱにし、夜露にあててあげます。
近所のおばちゃんから教えてもらいました。

8月1日
ついに完成のときがやってきました。
一緒に干した紫蘇も瓶につめます。
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梅を収穫してから凡そ一ヶ月半の時を経て、梅干しができました。

一連の作業は、ぼくだけでなく、
現在ここで手伝いをしてくれているミウル氏、ご近所のおばちゃん
の多大なる協力によりこの日を迎える事ができました。

今年作った梅はここに来た方に食べてもらおうと思います。

すぐ食べるのもいいですが、やはり時間をおいたほうが塩味の角がとれよりおいしいらしいです。
が、待ちきれなかった僕らは当然つまみ食いをしました。

おいしかったです。

このおいしさにありつくまで、本当に大変でした。

季節に訪れる匂いや過ごし方、梅との暮らしはとても勉強になりました。
ヘタをとる作業、なんども折れる爪楊枝とともに心さえも折れそうになりました。
梅干しが食べたい一心で夜中まで作業することもありましたが、
手間ひまと夏の太陽がじっしりつまった梅干しの味は格別です。

たかが梅干しですが、されど梅干しです。

これから、秋になると栗や柿、アケビやクルミなども待っています。
またこうして季節の食をつくるのが待ち遠しいですね。

以上、「梅との暮らし」でした。

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2016.8.1